【お悩み相談】優しい夫と可愛い子供達がいるのに不倫中。別れたいのに別れられません。

お悩み相談

みなさまこんにちは。桐山慶子です。

本日は「ココロノマルシェ」にいただいたご相談にお答えしていきます。

ココロノマルシェとは…
根本裕幸カウンセラーの「お弟子卒業生」たちが、みなさんから寄せられたお悩みを受け付けている掲示板です。
無料ですのでよかったらご利用くださいね。

ロックマンで野良猫の彼と不倫。別れたいのに別れられません。

40代後半女性です。幼い頃に両親が離婚し、ヒステリックな母からはあんたなんていらなかった、言う事聞かないと施設にいれると叩かれたり虐待を受けて育ちました。母が再婚した義父も暴力的でいつも家庭内は荒れて不安な場所でした。
私はそんな親を反面教師に、自分は絶対に幸せな家庭を掴んでやる。親みたいにはならないと強い意志を持って生きてきました。
おかげさまで、優しく穏やかな安定した主人と可愛い子供達にかこまれ私の家庭は何の問題もなく平和に暮らしております。

ですが、私の不安感はいつも勝手に湧き出し、いてもたってもいられなくなります。家族にはそんな姿を見せませんが、その不安から逃げる為に、好きな人を作ってしまいます。結果不倫に走る事になり、今は結婚して二度目の不倫になります。
その彼は出会った当初はハイスペックでとてもモテるだろうけど遊び人という印象でした。こっそり見てるだけで良かったんですが、向こうからの猛烈なアピールで会ったりするようになりましたが、体の関係は拒み一年以上してから持ちました。
それからは関係性がうまくいきそうになると壊すような言動をとってしまったり、向こうも私以外にも女がいたり、俺様で自己中な彼は理不尽な事でキレ、音信不通にされます。


切っているのは向こうなのに、俺と別れようとしたとか、俺の気持ちを試すような事をするお前が悪いだとか、しょっちゅう俺の事をシカトするだとか、LINEを既読スルーしたのは彼なのに意味不明な事を言われ全く理解出来ません。私の気持ちが軽いだとか、好かれてる自信がないとも言われます。
付き合った女性に対してちょっとした事で強い嫉妬心を持つらしく、過去の話を聞いただけで食べられなくなる程のダメージを受けるのでそうなると好きでも別れて来たと言います。距離が縮まると辛くなるから嫌だとも言います。

いつも彼の気持ちを満たせてあげ、いつも彼の顔色を伺い、何度も音信不通を繰り返しながら5年になります。

好きだとかはほぼ言われませんし、こっちの不満はお構いなしです。
LINEは頻繁にしていますが、会うと疲れるので、なんだかんだ引き伸ばし一年に二回くらいしか会いません。体の関係に依存は全くしていません。
今私が定期的に俺の事を茶化す、すねる、俺の気持ちを試すような事をするといわれ、俺を信用しないと言われ、自分では付き合っているという認識も薄く、私の事を彼が好きだとも思っていないので、ごめんね、ちゃんといつか消えるから、しつこくずっといちゃって申し訳ないと返したら、消えようと思ってたんだ、、と言われそこから音信不通です。

いつも彼と私はどっちが勝つかみたいな戦闘モードにあり、面倒くさいので折れていますが、もう彼の身勝手さにはついていけません。
でも元々抱えている不安感が出て来る事が怖く関係性を切れません。
彼とLINEをしていると気が紛れるのです。
どうしたら彼への執着をなくし、離れられるのでしょうか。
あと、彼とうまくやれる人はどんな人なんでしょうか?
彼はわりと短期間で別れる交際が多いようです。

相談者:ゆっちさん

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ゆっちさん、はじめまして。

カウンセラーの桐山慶子と申します。
このたびはココロノマルシェにお悩みを寄せていただきありがとうございます。

まず最初に、ゆっちさんが不倫している(いた?)という彼、私も似たような人とお付き合いをしていたことがあり「え、まさか同じ人?」と思うくらい行動が似ていたものですから、その部分を何度も読み返してしまいました。

他人事とは思えず、なにかコメントを…と思いお返事を書かせていただきます。
どうぞよろしくお願い致します。



ゆっちさんは、ヒステリックで言うことを聞かないと叩いてくるお母様や暴力的な義理のお父様のもと、荒れていた家庭環境を生き抜いてきたにも関わらず今は平和な家庭を築いていらっしゃるとのこと。

自分は絶対に幸せな家庭を掴んでやる。親みたいにはならないと強い意志を持って生きてきました。


…と書かれておられますが、

過酷な家庭環境で過ごすと、家庭を持つことに魅力を感じられず結婚願望が無くなってしまったり、自己価値の低さから「こんな私は結婚できない」と思ったり、無意識に結婚できなさそうな人…ハードワーカーや野良猫・ロックマン・ダメンズなどの男性との恋愛が続いてしまったりする人も多いものです。

両親を反面教師にして安定した家庭を持つことのできたゆっちさんは、辛さを生きる原動力に変えることができたのですね。武闘派中の武闘派とお見受けしました。ステキです。

とはいえ…

幸せを手に入れたはずなのに。
優しい旦那様と、お子様にも恵まれているのに。

穏やかで平和な日々の中で襲ってくる「不安感」に耐えられず、旦那様以外の男性との関係を手放す事が難しい状態なのですね。

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◆不安感について

勝手に湧き出し、いてもたってもいられなくなるほどの不安感。それを家族に言うことができなければ、家族以外のところで補おうとするのは自然な流れかもしれません。

友達に話したり、趣味に没頭したり、不安を感じるヒマもないほどのハードワークをしたりする人もいますが、ゆっちさんは「不倫恋愛」という形を取ってしまったようです。

湧き上がってくる不安とは、具体的にどんなことなのでしょう。
それはいつ頃から感じるようになったのでしょう。
結婚する前から?結婚してから?

なぜ、〝いてもたってもいられないほどの不安感〟家族に見せる事ができないのでしょう。


憶測がだいぶ入ってしまいますが、
例えばこんな理由かな?と私が思いついたものは…

  • 安定した暮らしを失うのが怖い
  • 平和な生活を自分が壊してしまうかもしれない
  • 旦那さんに家族のことを知られるのが怖い
  • 自分が母親のようにヒステリックになってしまうのではと考えてしまう
  • 母親のように子供に手を上げてしまうかもしれない
  • ありのままの自分を家族に見せるのが怖い(拒否されるのが怖い)

などです。該当するものはありそうですか?

あとは、文脈から「過去(幼い頃)に感じていた不安が今になって湧き出てきた」という可能性もあるのかなと感じたのですが、いかがでしょうか。

虐待など、過酷な環境に生きてきた人は、感情を切る(麻痺させる/何も感じないように感情のスイッチをOFFにする/自分以外の人のことを考える)などの防衛手段を取る事があります。自分の感じている気持ちを封印してしまうのです。そこで生き抜くために。

それが大人になって、ある程度落ち着いた頃に出てくるのです。

穏やかな生活がある今だからこそ出すことができているのかもしれません。

そうは言っても、いてもたってもいられないほどの不安感ですから、その気持ちがどこから来ているのかを深堀りするなんて、したくないかもしれません。
もし過去からのものだと分かったとしても、ただただ、しんどい気持ちになるだけかもしれません。



(ここでは不安感が過去の家族との関係から来ていると仮定して話を進めますが)

ゆっちさんがもしカウンセリングに来てくださったとしたら、最初はお話を伺いながら「今」感じている不安感が少しでも和らぐようなイメージワーク(自然の中でリラックスする、光に包まれて浄化される、女神さまに優しく抱きしめてもらうなど…)をご提案するかと思います。

そして、徐々に「過去の自分を癒す」という目的のワーク…子供時代の自分にイメージの中で会いに行くとか、自分がこれまで頑張ってきたことをリストアップし承認していくようなことを提案させていただく流れになるのかなぁと思いました。

✳︎

◆穏やかで平和な生活に慣れていないのでは?〜未知のものは怖いという視点〜

不安の話から少し話題が変わります。

あんな家庭はまっぴらごめん。安定した穏やかな生活がいい!と思っていても、ハードな設定の中で長年鍛えられていると

「何の問題も起こらない平和な生活を望んでいたはずなのに、いざ平和な生活を手にするとそれほど喜びを感じられない」

という矛盾が生まれることがあります。

ここから少し例え話ですが、もしよかったらキリヤマの話に少々お付き合いくださいませ。

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・海で泳いだことがあるキリヤマと、海を見たことがなかった外国人女性の話

私は学生時代、海を見た事がない国の子供達と離島でキャンプをした事がありました。(なんでそんなシチュエーションに?という疑問はそっと横に置いておいてください。笑)

離島ですからもちろん海に囲まれているわけで、初めて海を見た彼女たちは大騒ぎ。
小学生くらいの子たちは続々と裸足になって浅瀬で遊び始めます。

一方、私がペアを組んでいた女性は同世代(10代後半くらいだったかな?)で、遊んでいる年下の子たちを遠目に眺めていました。
その時の彼女は「初めて見る海に感動しつつも、戸惑っているような、迷っているような様子」に見えました。

みんなのように遊びたい気持ちはあるけれど、実際やった事がないのでどうしたらいいか分からないのですね。

私はせっかく日本に来たのだから海の楽しさを感じてもらえればいいなぁと思い、その女性に「一緒に入ろう!」と声をかけて海に入ることにしました。

まずは足首まで…
ちょっと慣れてきたら膝下…
これなら大丈夫かな?と思えてきたら太もも…と歩いていったのですが、

たまたま少し強めの波がやってきた時、驚いた彼女は、そのはずみに足をすべらせてしまいました。

その後の展開は想像がつくかもしれませんが、足の着く深さとはいえ、パニックになってしまった彼女。しがみつかれて身動きが取れなくなった私は、顔を水面に出すことができなくなり、一緒に溺れかけてしまいました。

自分だけだったら苦しくてどうにもできなかったと思います。

その時は、気づいた仲間が身体を引っぱり上げてくれたおかげで助かりました。

「海」や「海の波」は知っている人にとっては楽しいと思えるのですが、体験したことがない人にとっては「怖いし、とても不安なもの」になってしまうことがあるんだなぁと身をもって学ばせてもらった出来事です。

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◆もしかしたら「幸せ」も、海と同じかも…

「幸せの海に溺れる」という表現を聞いたら、幸せすぎて最高!な感じがしますが、

もし、ゆっちさんが「幸せ」をあまり感じられない世界で生きてきたとしたら、いざそれを手に入れることができたとしても、どんなふうに扱っていいのか分からないし、強く不安になることがあるかもしれないなぁと思いました。

✳︎

良くも悪くも刺激の中で生きてくると、その刺激に適応する身体(心)になっていくため、穏やかな環境に慣れるには少々時間がかかってしまいます。

モードを切り替える必要があるのですね。

過酷な環境と、平和な環境では適した仕様が違うのです。

車で言ったら、これまで何十年も悪路走行可能なアウトドア仕様のゴツい4WDに乗っていたのが、シティ走行で小回りが効くお洒落なコンパクトカーに乗りかえるような。

もう山道(過酷な環境)からは卒業だ!と思っても、何十年も乗り慣れた車を手放すのは愛着がありますから、すんなりとはいきません。

そこで、仕事に刺激を求めたり(ハードワークやノルマやプレッシャーの大きな仕事に就くなど)
夫婦間の問題(浮気/不倫/セックスレスなど)を引き起こしたり、
ギャンブルやお酒に依存したり…

代わりの刺激を探すとか、自分自身が刺激物になる(!)という道に進むことで違う車に乗り替える理由をつぶしてしまうわけです。(その多くは無意識に行っています。)

✳︎

もしこういったパターンをお持ちで手放したいと思うのであれば、まずは

「そんな仕組みがあるのだなぁ」と、なんとなく知っておくこと。

気がつくことで、「その問題の半分くらいは解決したようなもの」となります。


そして、幸せを感じながら毎日を生きる自分の姿や、愛する家族との未来の姿を、具体的にイメージし続けること。それが欲しい!と強く願うこと。


旦那様と未来のビジョンを共有するという方法もおすすめなのですが、これも頭の片隅にぜひ…。

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◆不倫中の彼のこと。

ゆっちさんのご相談文の最後に

どうしたら彼への執着をなくし、離れられるのでしょうか。

あと、彼とうまくやれる人はどんな人なんでしょうか?

彼はわりと短期間で別れる交際が多いようです。

とありましたので、そのことについて。

ゆっちさんの不倫相手である「野良猫でロックマンの彼」のことは、私は直接お会いしていないので分からない部分が多いのですが、その彼とそっくりな言動をしていた私の当時の彼のことを思い出しながら書きますね。

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