お金は色々な観念(思い込み)がくっついているので、そこを紐解いていくだけでもスッキリできることがあります。
今回のご相談は「自分の気持ちを言うのを遠慮してしまう」と感じる方にも役立つ内容かと思いますのでぜひ参考にしてみてください!
こんにちは!
心理カウンセラー/心理学講師の
桐山慶子(ケイティ)です。
本日は「ココロノマルシェ」にいただいたご相談にお答えしていきます。
ココロノマルシェとは…
根本裕幸カウンセラーの「お弟子卒業生」たちが、みなさんから寄せられたお悩みを受け付けている掲示板です。
無料ですのでよかったらご利用くださいね。
常にお金に余裕がない生活から脱したい
いつも本当にありがとうございます。
今回は「お金」のことでご相談したく、よろしくお願いいたします。
私は常に「お金がない」と思っています。
社会人になり、学生のアルバイト代よりもはるかにまとまったお金を得るようになったのに、いつも全然お金に余裕がありません。
社会人になり10年以上経ち、結婚もしておりますがいまも変わりません。
クレジットカードや医療保険など、残高不足で引き落としできないことはしょっちゅうですし、
クレジットカードの支払い明細を引き落とし日前に確認し、金額が多ければリボ払いに変更したりもしょっちゅうです。
借金は買い物した費用をリボ払いにしている分(数万円分)が現在あります。(これまで数万円のカードキャッシングも何度かしたことがあります)
私は毎月のお給料のうち6割程度はすぐに家計の貯金口座に移し、残りで自分の買い物やスマホ代や保険料の支払いに充てていますが、毎月火の車状態です。
家計の口座にお給料の6割程を入れることは夫と取り決めたことです。私のお給料を主に家計の貯蓄とし、家族の食費や家のローン・光熱費などは全て夫の給料から支払ってくれています。
一時期は占いに依存し毎月支払いが大変なことになっていたのですが、なんとかそれを抜け出し最近は占いはしなくなりました。
あとは美容に関することが好きで、化粧品やヘアケア用品など、そういったものにお金を使うことが多いです。気になるものがあるとすぐ買ってみたくなります。そして結局あまり使わずメルカリで売る、ということも何度もあります。
クレジットカードの利用明細で自分のお金の使い方を見たところ、多額のものをバンバン買うのではなく、1万円以下くらいの買い物や外食をちょこちょこしていてその積み重ねで毎月の支払いが大きくなっているという感じです。
夫はお金の管理についてとてもしっかりしています(私にはそう見える)
貯蓄も若い頃からしっかりやっていて、それなりにまとまったお金もありそうです。
私も2年前にようやく個人年金、NISA、iDeCoを始めたので、毎月強制的に口座から引き落としされています。(それすらも残高不足でできない時もありますが・・・)
私の場合、そういう強制的な方法でないと絶対に貯金はできないと思っています。
子どもの頃、うちにはお小遣いという制度はほぼ無いに等しく、「お金」=「無いもの」「なるべく使ってはいけないもの」というイメージが強かったです。
中学生の時に友達数人でディズニーランドへ行こうと誘われ、私自身行きたかったのですが(でも誘われた時点でお金ないから無理だろうなと思っていた)、親に「友達とディズニーランドへ行きたいからお金がほしい」と最後まで言い出せず、結局当日の朝風邪をひいたことにして私だけ欠席したことを今でもとてもよく覚えています。
母はしょっちゅう、父の給料が新卒の初任給より低い、等言っており、家計も苦しかったと思われます。(父は何度か転職していたようです。母も仕事をしていました)
大学まで行かせてもらいましたが親から奨学金を借りるように言われ、100万円以上の借金(奨学金)を抱えて社会人生活をスタートしました。これは既に自力で完済しています。
そういう親元で育ったからこそ、「お金を自由に使いたい」という思いが強いのでしょうか?
子どもの頃の抵抗として、小さな散財を繰り返し、常にお金がないのでしょうか。
今も「贅沢をする」ということに多少の罪悪感があります。だけど小さな散財をやめることができません。
「支払える分だけお金を使う」ということが必要かと思うのですが、どういった意識で日々生活すれば良いのでしょうか。
現金がなくても「カードを使っておけば今支払うわけじゃないし、最悪あとから分割にすればいいし」という短絡的な気持ちがいつもあります。カードを持たず、現金で生活した方が良いのでしょうか、、
まずは、常に銀行口座にお金があり、毎月引き落とし日に残高不足にならない生活がしたいです。
よろしくお願いします。
相談者:あいさん
あいさん、はじめまして!このたびはご相談ありがとうございます。
桐山慶子から回答させていただきます。
◆動画で解説
◆文字で読みたい方はこちらから
あいさん、ご相談ありがとうございます!
私も結構、こまごまとしたものを買ってしまうタイプです。
昔は洋服をたくさん買って、タグがついたまま着ない服がある…みたいなこともたくさんありました。
お買い物って楽しいですよね!
ただ、今回はお金を使い過ぎてしまって残高不足になって困ることがあるとことでしたので
その問題を解決していくにはどうしたらいいか?
あいさんの心の内側に隠されたもの を見ていきながら、回答していければと思います。
◆ご相談文に隠れているストーリー
実は、あいさんのご相談の中で私が気になったのはお金の話ではなかったんですね。
① 中学生の時、親に「友達とディズニーランドへ行きたいからお金がほしい」と最後まで言い出せなかった
② 大学生の時、親から奨学金を借りるように言われ、100万円以上の借金(奨学金)を抱えることになった
(=借りるのは嫌だとか、他に方法がないのか?とかを言えなかった)
③ 旦那さんに、あいさんのお財布事情を伝えていないのでは…?
(ご相談の文面から旦那さんにはまだ言えていないのだろうと感じました。)
3つめの、旦那さんに対しての話は推測も入ってしまってますけど、
これらの出来事には
あいさんが「自分の正直な気持ちを言えなかった」
というストーリーが共通して隠れています。
あいさんは、言いたいことを我慢する癖があったりはしませんか?
心当たりはあるでしょうか?
ご相談文の中に、こうした「言えなかったエピソード」が重なって出てくるということは
きっとこれまでに、他にも似たような経験がたくさんあったんじゃないかなぁと思うんです。
今回はお金をテーマとしたご相談を頂いていますが
お金が絡んでいないことでも、
「相手の迷惑になりそう」「負担をかけてしまいそう」と感じたことに関して、自分の気持ちを我慢する
というパターンがあるのではないかなぁ?という風に感じました。
相手に負担をかけないようにする
というのが、あいさんの愛し方(のひとつ)なのかもしれませんね。
とても優しい方なんだろうなぁと思いました。
◆お金にも隠されたルールがありそう
お金をこまごまと使ってしまうということでしたが、
もしかすると負担をかけないように振る舞うことで溜まっていくストレス…
このストレスを、
買い物をすることで
ちょっとずつガス抜きをしているのかもしれませんね。
もちろん楽しんで買い物している時もあると思うので、楽しむ時と、ストレス解消も兼ねてお金を使う時と両方ある…という感じでしょうか。
ストレスは大なり小なり溜まりますし、人はみな、色々な形で発散しながら調整しています。
(甘いものを食べる、運動する、大声を出す、怒りを出すなど…)
それが、
あいさんの場合は「1万円以下くらいの買い物をする」
という形で表現されているのかなぁと。
「お金」=「無いもの」「なるべく使ってはいけないもの」
という観念もあるので、あいさんの中で
「1万円以下」= OK
「1万円以上」= 高い
みたいな、なんとなくの基準があるのかもしれません。
もう少し具体化するならば、
心の中では
「1万円以下」
= ストレス発散 > お金を使う罪悪感
「1万円以上」
= ストレス発散 < お金を使う罪悪感
というルールがあるのかも?!
(これを書きながら、私にもこのルールありそうって思いました…笑笑)
◆自分の才能を使いこなせていないのかも
さて、お金の話から、あいさんの内面のことに話を戻しますね。
先ほどお伝えした「相手に負担をかけないように配慮できること」
これはとっても素敵なことです。誰でもができることではありません。
当たり前のようにやっていると思うんだけど、世の中には相手への配慮ができないくらい余裕がない人もいるんですね。
あいさんも、余裕がない時もあるかもしれないけど
そもそものあいさんの持っている心の器が大きいみたいです。
だから、我慢できてしまうんですよね。
器の大きさ、それは愛さんの才能とも言えます。
でも、その才能を使いこなせずに、お金がなくなっていくっていう結果になってしまっているのかもしれません。
で、ここからは私からのご提案です。
相手に配慮できるのはとっても素敵なこと。
その素敵な部分も大切にしつつ、
これからは別の愛し方もできるようになっていきませんか?
それは、
「相手を信頼する」という愛です。
「この人には、自分の気持ちを伝えても大丈夫」
「お互いが納得できる解決方法を一緒に考えていける」
そういう感覚で相手とコミュニケーションできるようになると、
今よりもストレスが少なくなる上に、
相手との関係性を育てながら絆が強まっていきますよ^^
心の器が大きい方は、信頼のエネルギーで繋がるのも本来は上手な方が多いので(相手の器も信頼できる)その辺りを意識してみるといいように思います。
◆「協力しながら乗り越えていく」という喜び
あいさんは、相手に負担をかけないようにすることで特にご家族に関しては助けてきた部分がたくさんあると思います。
ご両親もそのことは、あいさんに感謝しているんじゃないかなって思います。
ただ、相手に配慮するあまり、
自分に負担を強い続けていること…
なかったことにしてはいないでしょうか?
これってそれが当たり前になりすぎると
心がその状況に慣れて、麻痺して、自分が負担を引き受けていることを自覚できなくなってしまう
…っていうことも多いです。
そうなると、喜びを感じる感度も下がってしまうので、強い負荷が必要になります。
(強い負荷=たくさん買わないと満足できなくなる)
そうなってしまう前に、改善したいですよね。
これまでの人生で、あいさんが頑張っていることを労ってくれた人はいたのかなぁ?
あいさんの負担を取り除いてくれた人はいたのかなぁ?
もしかしたら、
相手に自分の苦しさを気づかせないくらい
気持ちを隠すのも上手なのかもしれないですよね。
旦那さんに対しても、そうなのかもしれません。
私は、あいさんには
自分で頑張る部分も大切にしながら、
「誰かと協力しながら乗り越えていく」
っていう喜びも感じられる女性になっていただきたいなって思います。
あいさんには、これまで頑張ってきた分の
「頑張り貯金」があるのです。
その頑張り貯金を、今こそ引き落とす時!!
もう、昔のように無理をせず、人に頼りながら、生きていってもいいんですよ^^
◆今回の出来事が教えてくれていること
「負担をかけないようにすることで助けてきた部分がたくさんあると思います。それが愛さんの愛し方なんですね。」ってお伝えしたんですが、
そのやり方ばかりに偏ると、
「自分のことを誰にも助けさせない」
という展開にもなりかねないんですね。
それは、あいさんの隣にいらっしゃる旦那様としては、とっても悲しいことのはずです。
今回の「お金が足りなくなってしまう」という問題は、その事実だけ見ると苦しいかもしれないですが
私は、この出来事は
あいさんが目の前の旦那様と
パートナーシップ関係を成長させていくために起こっている
ような気がするんですね。
旦那様がお金の管理をしっかりしている方だから、
自分のお金の貯められなさが、際立って感じてしまって余計に伝えづらくなっているかもしれないんだけど…
結構ね、バレてると思うんですよね。
(実は向こうは「助けるタイミング待ち」していた、みたいな…)
私も自分の苦手なことを人に伝えるのってすごい勇気がいるタイプなんですけど、
実際に言ってみると「そんなのとっくに知ってたよ」「隠せてると思ってるのは慶ちゃんだけだよ」とか言われます。笑
そういえば「ケイティが言い出さないと、こっちは動きたくても動けないんだよ!」と言われたこともあったな…(遠い目)
この辺は、
「本当に言うのが苦手すぎて無理です!」という方もいらっしゃるので、あいさんがどんな風に感じるか分からないのですが
取り組んでみる価値は大いにあるのかなと思います。
自分がしんどさを感じている時に、その気持ちを分かち合えるようになると、
ストレスからのガス抜きでお買い物をするという行動頻度が下がりますし、
周囲の人を頼るというのは、
愛を受け取るという行為にも繋がっていきます。
そうすると、
愛で心が満たされる感覚を感じる頻度が上がって、
結果的に散財する状況が減っていくと思いますよ〜!
◆少しずつ、できるところから練習をしていきませんか?
今日は本題ではなかったのでお話しませんでしたが、パートナーシップでは男性(同性のカップルでは男性性側)の人は、
「相手の役に立ちたい!」と思っているし、「役に立つことで相手を喜ばせたい!」って思っています。
違う言い方をすると、むしろ「迷惑をかけて欲しい」って思ってるくらいだと思います。
好きな人が困っているなら助けたい、
相手のヒーローになりたい!
と思うのが、男性性側の人の心理だからです。
あいさんとしては「え〜!そんなの絶対迷惑だよ!(負担になるよ!)」とか思うと思うんですけどね。
「絶対迷惑だよ!」って思いますか?
これを読んでいて、同じように「人に迷惑かけるのなんて絶対嫌だ!」って思った方はいますか?
そんな人はこの後の話を、しっかり読んでおいてくださいね。
「ぜったい迷惑だよ!」っていうセリフは、
これまでに、
誰かに迷惑をかけられてきたっていう経験がある人じゃないと
出ない言葉なんです。
…誰に?
今回の話で言うと、少なくともご両親との関係ではそうだったのだと思います。
器の大きさゆえ、我慢してしまったけど。
本当は言いたかったはずです。
「私も、ディズニーランドに行きたい」って。
あいさんはその時に、ある意味、迷惑を被ったんです。
「内心は嫌だったけど、我慢した。」
この時の感情が傷として残っているから、
「人に迷惑をかけること」「負担をかけること」を
無意識に避けてしまうのでは…?
これはちょっと深読みにはなりますが、あいさんは「怒り」を出すのも苦手なんじゃないかなぁと思いました。
実はご両親に対しての怒りも隠されていたりするかもなぁと。
反抗期とかありましたか?遠慮しながら反抗してませんでしたか?
どんな思春期を過ごしたのでしょう?
そんなことも聞いてみたいなぁと思いました。
「人に迷惑をかけてはいけない」というのは誰しも教えられて育ってくるので、それが間違っているわけでもないのですが
そうするのは、自分の心に余裕がある時だけでいいんです。
あいさん自身が大変だなと感じる時には、ヘルプを出していいんです。
それは迷惑をかけるのではなくて、
相手に「あいさんの弱さを愛させてあげる」行為になるんですね。
急には難しいかもしれないので、少しずつできるところから頼る練習をしていって欲しいなと思います。
お金に関してハードルが高ければ
疲れている時には「今日は家事をしないでもいい?」って聞いてみる
いつも何気なく自分がしていることを
「今日はこれ、やってもらってもいいかな?」ってお願いしてみる
そういう些細なことからで構いません。
ちなみに私も頼るの苦手なので、
具体例として挙げますけど…
私、旦那さんにちょっとの距離でも
何かを持ってきてもらうようにお願いするっていうのが苦手なんですよね。
私がダイニングにいて、夫がキッチンにいる時でも「飲み物持ってきて」とか言えないんですよ。自分で取りにいっちゃう。
あとは、「そこの電気つけて!」とか「電気消しといて!」とかも言えないんですよ。
夫が冷蔵庫とか、電気のスイッチの近くに立ってるにも関わらず遠慮しちゃうんですよね。
なので、意識的に頼るようにしています!
具体的にどんな風にしたらいいのか?とか、
「実際に相手を頼ろうとするけど怖すぎて言えません!」みたいな時は
個人セッションで一緒に作戦会議をしていきましょう^^
◆まとめ
はい!では、最後にまとめます。
今日は「お金に余裕がない生活から脱したい」というご相談をいただきました。
私からは
- 相手に負担をかけてしまいそうなことに関して我慢するというパターンを手放していくこと
- 「信頼」という愛し方にチャレンジしていくこと
について、お話しさせていただきました!
ちなみに、今回私がお伝えした内容というのは、あくまでも一例であって
詳しくお話を伺うことができると、もっと具体的なご提案などさせていただくことができます。
あいさんもですし、この記事を読んでくださってるあなたも!!
私が今回お伝えした方法で
「チャレンジしようと思っても難しい」とか、「なんか抵抗感を感じる」って思った場合は
現実の表面的に見える部分じゃなくって
もっと心の深いところで
過去のあなたの傷が反応していることで
動けなくなっているのかもしれません。
そういう場合は、個人セッションに来ていただけたら解決の糸口を一緒に探していけるかなと思います。
悩みの根っこを見つけて、解決できるように。
そして、桐山の個人セッションでは、今向き合ってる問題だけじゃなくて、
「どんな問題がやってきても私なら大丈夫」って思える「心の土台作り」のサポートをさせていただいてます。
なので、ちょっとでも興味があるなぁという場合は、
まずは公式LINEに登録して オンラインの無料お話会(質問会)を体験しにいらしてくださいね!
色々な方のご質問に答えたり、クローズドな場でしか話せない私のプライベートなお話などもシェアしたりしています^^
というわけで、今回は
「お金に余裕がない生活から脱したい」というご相談について回答させていただきました!
あいさん、ご相談ありがとうございましたー!
◆ご感想お待ちしています!
キリヤマからの回答はいかがでしたでしょうか。
この記事に関するご感想や新たな質問など、こちらでいつでもお待ちしております^^
また、もし腰を据えて自分を変えるぞ!と思った場合は
個人セッションにいらしてくださったら全力でサポートさせていただきます!
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最後までお読みくださりありがとうございました!!
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