どうしたら、30代後半で結婚出産してもいいと思えるようになりますか?【お悩み相談】
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こんにちは!
心理カウンセラー/心理学講師の
桐山慶子(ケイティ)です。
本日は寄せられたご相談にお答えします^^
どうしたら、30代後半で結婚出産してもいいと思えるようになりますか?
こんにちは。
わたしは30代後半です。
どうしたら、30代後半で結婚出産してもいいと思えるようになりますか?
そもそも相手もいないのですが、結婚や出産は早ければ早いほど価値がある、という考えから抜けられないです。
さらに、これから結婚出産するかもしれないけど、30代後半で独身子無しな時点で人生終わってるから価値がないと感じ、とても苦しいです。
またまた、さらに、30代後半で結婚出産しても晩婚高齢出産で残念な存在、価値がないと思ってしまいます。
でも一生独身はもっと残念で価値がないと思ってしまいます。
ここまで書いてきて、ヤバいこと書いてるなぁと思いますが、綺麗事を相談しても意味ないので、ドスグロさ満点で書きました。
幸せとか幸せじゃないという考えはないですが、価値がある価値がないという考えに支配されてしまっています。
「一生結婚しないだろう、子供を産むつもりもない」とかつて思われていた桐山さんなら、何かアドバイスをくださるのではないかと思い、今回リクエストしました。
よろしくお願いいたします。
相談者:Mr.A子さん
Mr.A子さん、こんにちは^^
このたびはご相談いただきありがとうございます。
早速ですが
ここまで書いてきて、ヤバいこと書いてるなぁと思いますが、綺麗事を相談しても意味ないので、ドスグロさ満点で書きました。
はい!
本音トークをありがとうございます!!
女の世界はドスグロさ満点ですよね(マジで)
Mr.A子さんは
「価値がある」「価値がない」という考えに支配されてしまう
とのことですので、
そのあたりを、綺麗事ではない本音で、お返事させていただきますね。
お待たせした分、ボリューム満点でまいりますっ!!
◆女性の結婚・出産問題
「子供を産むか産まないか?」を
「リンゴを食べるか食べないか?」と同じくらいのエネルギーで考えられたらいいのですけれど、
どうもそうはいかないみたい。
子供を産むためには、
・女性だけが出産できる(性別の壁)
・出産できる年齢にはリミットがある(年齢の壁)
・疾病のある女性は出産を諦めなければならない場合がある(健康の壁)
という3つの壁があります。
さらに、男性側が不妊の問題を抱えている場合もあるし
いくつもの壁を超えて無事妊娠できたとしても、
残念ながら出産に至らない場合や、死産してしまう可能性もあって。
「出産する」って、
いろんな条件をクリアした人だけが経験できることなので
〝特別感〟を感じやすい出来事だと思います。
*
結婚というライフイベントも同じですね。
「結婚できた人」と「結婚できない人」
あの人は「選ばれた」けど、私は「選ばれなかった」
という捉え方をすると
男性から選ばれない私 = 女性としての価値がない
と、ジャッジされた気持ちになってしまい(もしくは、自らジャッジを下して)辛くなることがあります。
◆特別に扱われたい私たち
先ほど、「特別感」と書きましたが、
心理学的には「特別意識」と言います。
特別意識というのは、文字通り「特別な存在として扱われたい」という欲求で、
私たち全員が少なからず持っているものです。
キリヤマも例外ではなく。
大好きなお洋服屋さんで
「いつもご愛顧いただいているので、新作を先行でご案内します!」
「普段は店頭に出していないのですが、特別に紹介させていただきます!」
とか言われたら、すぐ買っちゃう!(完全にカモ。笑)
で、その洋服を着て出かけた時に褒められようものなら、調子に乗っちゃう!(そしてまた買いに行く。完全にカモ。笑)
*
特別に手に入れたものを身につけている私
=私は特別である
という誤解(笑)をして、気分が良くなるんですね。笑
自分で書いていてイタイー!うぅ。
でも、わかってても買っちゃうんだもん。
つい最近も、友達の買い物に付き合ったら2万越えのシャツをうっかり買ってしまいました。
*
ちなみに、この「特別意識」を上手に利用しているのがキャバクラやホストクラブです。
シャンパンタワーや、高いボトルを入れると店内で音楽をかけて大勢集まって盛り上げている光景、TVで見たことありませんか?
あれは、周りで他のお客さんが見ているというシチュエーションも加わって、とっても特別意識が満たされる状況なんです。
だからハマっちゃう〜。
他にもホテルのVIPフロアとか、高級ブランドのお得意様用のお部屋とかも特別感を感じますね^^
◆特別意識の裏に隠されたもの
さて、特別意識は誰にでもあるものだと書きましたが、
「特別に扱われたい」という気持ちがどうして生まれるのか?というと、
実は、特別意識の裏に隠されているのが
「自分は価値がない」という気持ち。
つまり「無価値感」なのですね。
そのままの自分では価値がないと思っているからこそ、
特別なものを身につけたい!とか、
特別に扱われたい!人より優れていたい!って思うのです。
*
デートでファミレスに連れていかれた結果
「なんでこんなとこ連れてくるんだ!」
とブチ切れてしまうのは、
自分の無価値感を刺激されてしまうからです。(はい、これは過去のキリヤマです。)
◆結婚や出産に感じる焦りは、かりそめの問題
「結婚」「出産」や
「容姿」や「年齢を重ねること」に関して、女性は男性以上に敏感です。
それは、女性が無価値感を感じやすい生き物だからゆえ、自然なことなんですね。
私たち女性は幼少期に
「男の子には(おちんちんが)ついているのに、私には(おちんちんが)無い!!」
という事実に傷つき
〝自分には無い〟〝自分には足りない〟
という観念を持ちます。
そして、
(おちんちんが付いていない)私は価値がないから、
何か付加価値をつけなくては…と思うのです。
*
・周囲の結婚や妊娠・出産で感情が乱れる理由(1)
周囲の結婚や妊娠・出産に対して自分の感情が乱れる時によくあるパターンは、
無価値感をステータスで埋めたいというもの。
この場合、仮に自分が結婚や妊娠・出産ができたとしても
今度は結婚・出産している人たちの中で比較競争をするようになります。
なので、また違う何かで埋めようとする心理が働きます。(まぁ、あるあるですw)
*
・周囲の結婚や妊娠・出産で感情が乱れる理由(2)
もうひとつのパターンは
その人が手に入れている「モノ」や「状況」がうらやましい(価値がある)と感じるのは見せかけの問題で、
本当にほしいのは、
その「モノ」や「状況」を手に入れた時に感じられるであろう「感情」の方
というパターンです。
*
若い女の子がモデルや芸能人に憧れるのは、
芸能人になったら
・いろんな仕事ができて
→「楽しそう」
・たくさんの友達に囲まれて
→「気分良く」過ごせそう
・素敵な男性から愛されて
→「幸せ」なんだろうな
と、想像するからです。
*
・どんなアプローチをしていけばいいのか
先述したパターンは、両方とも持っている場合ももちろんあります。
いずれにせよ、
周りが結婚・出産していることは、実はあまり関係なく、
自分の過去を振り返って無価値感を癒したり、
手に入れたい感情がどんなものなのか見ていって
それを自分に許可していくようなアプローチをしていきます。
*
無価値感が引き起こす問題としては「劣等感コンプレックス」もありますが、
過去にUPした記事がありますので、そちらも参考になさってくださいませ!
■年齢コンプレックスに関するご相談
***
■自分の顔にコンプレックスがある方からのご相談
◆価値のある・なしを考えるのは自然なこと
カウンセラーはよく
「何もしなくても価値がありますよ」
「あなたは存在するだけで素晴らしいのですよ」と言いますが、
ドスグロさ満点で言うならば、これらは理想の世界なんです。
だって、
そんなことを言うカウンセラーだって
「比較・競争の罠」とか「無価値感」にハマったりしますから~!笑
価値のある・なしを考えるのは自然なことです。
より良い人生を送っていくためには必要なエッセンスだからです。
*
じゃあ、
「価値がある」「価値がない」
という考えに支配されてしんどくなってしまう人と
そうでない人の差はどこにあるのか?というと、
そう思ってしまう自分を受け入れるか否か
というところが一つのポイントなんじゃないかなぁ…と思います。
癒すからにはしっかり無くさないと!と思いがちなのですが、
できる日もあれば、そうでない日もあって。
揺らいでしまう自分をゆるすこと
そして、
〝ゆるせない自分〟をゆるす
ということもまた、大切にしたいことのひとつです。
◆「一生結婚しないと思っていた私」が結婚したのはなぜか
さぁ、ここからが本題です。(えっ、長っ)
「一生結婚しないだろう、子供を産むつもりもない」とかつて思われていた桐山さんなら、何かアドバイスをくださるのではないかと思い、今回リクエストしました。
「一生結婚しないと思っていた」というのはこちらの記事を読んでくださったのかなぁと思います。
一部分を下に貼り付けておきますね。
何を隠そう、
キリヤマは入籍する2ヶ月前まで
「私、一生結婚しないんだろうなぁ〜。」
と思っていました。
子供だって産むつもりなどありませんでした。
しかも「一生結婚しないだろう」って思っていたのは、キリヤマだけではありません。
家族や友人からも思われていたし、たいしてプライベートの話をしない職場の同僚達からも言われることがありました。
それほどに幸せなパートナーシップとは無縁な生活・振る舞いだったんですよね…。
(お師匠の根本さんからも愛人体質と言われていたような気がするw)
✳︎
それが不思議なことに今、
結婚して、子供を育てて、カウンセラーをやっている。(カウンセラーは予定通りだけれども。)
人生っていつ何が起こるかわからないものです。
私は長らく〝大人の女性になること〟を受け入れられませんでした。
それは、
不幸な人生を自分の代で終わりにしたかったし(自分の家系は呪われていると思っていました)
大切な人を増やしたくなかったし(父のように死んでしまったら耐えられないと思っていました)
責任を取るのが怖かったから。(親を助けられなかったという罪悪感がありました)
*
悲しくて、つらくて、みじめな出来事にたくさん傷ついてきたから、
もうそんな目に遭いたくなかった。
傷つきたくなかったんです。
私にとって、
大人になることは「誰かの人生を見届けること」っていうイメージがあったから嫌だった。
*
でもね。
傷つかないように人と距離を取る人生は
誰とも「つながり」を感じられないので、とても寂しくて孤独でした。
*
そんな中、生きづらさから脱却したくて、心理学にであって。
そこで、いろんな人の
弱さを認める「勇気」や
人を愛しぬく「覚悟」を見させてもらいました。
自分から愛することの美しさを、全身で感じさせてもらいました。
そして、
誰にも心を開かなかった私が
もう一度、信じてみようと思えるようになりました。
夫となら「傷つくことがあってもいい」って思えるまでになりました。
*
自分から誰かを愛すること。
自分の不完全さを認めて、誰かに愛してもらうこと。
とても怖かったけど、勇気を出したのです。(そして今に至ります)
◆まとめ
色々と書きましたが、いかがでしたでしょうか?
Mr.A子さんの解決のヒントになれば幸いです。
もっと詳しく知りたい、じっくり自分と向き合いたい!という場合は
キリヤマのカウンセリングもご検討くださいね^^
気軽に聞きたいという場合は、
5/8(土)19時半〜
Youtubeライブも予定しておりますので、ぜひそちらもどうぞ!
Mr.A子さんが幸せな日々を過ごせますよう、心から応援しています!
◆4月の個人セッションは【残1】となりました!
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