自死にまつわるニュースに心が揺さぶられてしまう。【ココロノマルシェ／お悩み相談】

こんにちは、桐山慶子です。
本日は「ココロノマルシェ」にいただいたご相談にお答えしていきます。

ココロノマルシェとは…
根本裕幸カウンセラーの「お弟子卒業生」たちが、みなさんから寄せられたお悩みを受け付けている掲示板です。
無料ですのでよかったらご利用くださいね。

揺さぶられないようにするには？

私は身内や身近な人を自死で亡くしており、報道で芸能人の自死を耳にすると、

涙したり引きこもったりしてしまいます。

お一人お一人について悲しがっていたら体がもたないし、

去って行かれた方もそれを望んでいないと思うのですが、どうしたらよいでしょうか？

相談者：Kocoさん

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Kocoさん、はじめまして。桐山慶子です。

このたびはココロノマルシェへご相談いただきありがとうございます。

身内や身近な方を自死で亡くされた経験がおありなのですね。

少し前まで芸能人の自死についてのニュースが毎日流れていましたから、

目に入るたびに苦しかったのではないかなぁと思います。

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キリヤマも自死で家族（父）を亡くしており、

自死のニュースはもちろん、

外出先で親子が歩いている姿を見るのもしんどかった時期があります。

今回は、周りの出来事に心が揺さぶられてしまう時の過ごし方について

自分自身の体験も踏まえつつ回答させていただきますね。

◆ゆっくり過ごす
◆日常の出来事を丁寧に感じる
◆誰かに話を聞いてもらう
◆今感じている悲しみや辛さは、Kocoさんの愛の大きさです

◆ゆっくり過ごす

すでにKocoさんがされていることなのですが、

悲しくてしんどい時は自分のペースでゆっくり過ごすことが一番だと思います。

Kocoさんは「引きこもる」と書かれていましたが、

引きこもるのも時には自分を守るために必要なことだと、私は思います。

何もやる気が起きなければ横になって体を休めてくださいね。

リラックスには身体を温めることも効果的です。

お風呂に浸かってもいいし、

温かい飲み物で身体の中から温めてもいいですね。

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◆日常の出来事を丁寧に感じる

ご相談文からの憶測になってしまうのですが

Kocoさんが自死のニュースに心を痛めてしまうのは、

大切な方々を亡くした時のことを思い出してしまうからなのかなと思いました。

それは

亡くなった故人のことだったり
当時の自分の気持ちだったり

もっと◯◯していればよかった
◯◯と言わなければよかった、というような後悔だったりするのかもしれません。

もしくは、亡くなった方へのやるせない想いや、
他の家族も死んでしまうのではないかという恐怖や、
ご自分を責める気持ちだったりするかもしれません。

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こんな風に、いろんなことを考えて辛い気持ちになってしまう時は

「今ここ」に意識を向けることをお勧めしています。

といっても、何か特別なことをするわけではありません。

家でしていることを、いつもより意識的に感じてみます。

ふかふかの毛布
パンが焼けるいい匂い
コーヒーを淹れる時の音、湯気、香り。
窓の外から聞こえる小鳥の囀り。風の音。

その時感じられる〝感触〟や〝香り〟や〝音〟を

1分でもいいので「ただ感じる」という時間を作ってみてください。

これをすると

日頃、悲しいことに意識が向きやすくなっているKocoさんの心を、

少し休めることができると思います。

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◆誰かに話を聞いてもらう

私の体験上からおすすめするのは、

「同じ遺族に話を聞いてもらう」ということです。

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身近な人を自死で亡くすと、

自分を責める気持ちや

亡くなった人へのあらゆる感情が湧き出てきて苦しいのもありますが、

「誰にも言えない」

という二次的な苦しみを抱えることも少なくありません。

家族がいても、それぞれが自分のことで精一杯で労わりあえないことも多いです。

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今は認知が広がったおかげで各都道府県に分かちあいの会※ができています。

※大切な方を自死で失った方々が少人数で集まり、それぞれの体験や気持ちを、語り合い、聴き合う場です。

分かちあいの会のいいところは、

話したくなければ話さずに、誰かの話を聞いているだけでもOKというところ。

また、居住地や名前を伏せて参加できるものも多いので

地元で誰かに会ったらどうしよう…と悩まなくていいように、

あえて遠方の分かちあいに参加することもできます。

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私は自分と似た体験をした人に会えただけでも

肩の荷がおりたような気持ちがしましたし、

自分の気持ちを話したときのことを今でも色濃く覚えています。

とてもラクになれたのでご紹介しました。

〝分かちあいの会〟で検索すると色々な団体のHPが出てくるので、よかったらのぞいてみてくださいね。

（すでにご存じでしたらすみません！）

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◆今感じている悲しみや辛さは、Kocoさんの愛の大きさです

この話は今は信じられないかもしれませんが、頭の片隅に置いておいてもらえれば。

ご相談文からは、大切な方たちが亡くなられたのがいつ頃かは分かりませんでしたが、

Kocoさんがこうして想いを馳せるのは、

その人たちがKocoさんにとって、

とても大切な人だったからこそだと思います。

今感じている悲しみや辛さは、Kocoさんの愛の大きさなのです。

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当たり前にいるはずの存在を失ったからこそ、気がついたことってありませんでしたか？

大切な人たちがKocoさんに遺してくれたギフトがあるとしたら、

それはどんなことだと思いますか？

亡くなった人が自分に遺してくれたものを探す作業は、

自分の中の愛や才能に気づく作業でもあり、

亡くなった人とのつながりを取り戻す作業でもあります。

この世にいなくなってしまった人でも、

Kocoさんが望みさえすれば、

心の中につながりを作ることができるし、愛を感じることができるのです。

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それは、辛さを〝乗り越える〟というよりは

過去の痛みもすべて大切に抱きしめて、

愛のある未来へ〝共に歩んでいく〟という感覚です。

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もしよかったら、キリヤマのカウンセリングでKocoさんの愛を見つけるお手伝いをさせてくださいね。

（と、書いておきながら、12月の募集フォームが完成していないツメの甘さ！まもなく募集予定です。）

長くなりましたが、参考になりましたら幸いです。

Kocoさんが穏やかで幸せな日々を過ごせますよう、心から祈っています。