セクシャリティを封じ込める「嫉妬」の感情〜私たちは魅力的になることを怖れている〜【キリヤマ的セクシャリティ論 vol.5】

セクシャリティを封じ込めるもの〜私たちは魅力的になることを怖れている〜

こんにちは！
心理カウンセラー／心理学講師の
桐山慶子（ケイティ）です！

本日は、放置しすぎて知らない人が多いのでは？と噂の【キリヤマ的セクシャリティ論】のコーナー☆（１０ヶ月ぶりです）

過去、痛々しい恋愛ばかりを繰り返していた私が

セクシャリティの問題と向き合ってきた結果、幸せなパートナーシップを手に入れた！！

という経緯を生かし、

これまで８年かけて学んできた「セクシャリティ」についてのあれこれを綴っていく企画です。

これまでのハイライト

今回は、4/12（火）に控えた魔女性講座に関連した話をお送りします。

◆セクシャリティ＝その人の魅力、人を惹きつけるエネルギー
◆魅力的になりたい私と、魅力的になるのを怖れる私
◆さいごに

◆セクシャリティ＝その人の魅力、人を惹きつけるエネルギー

私たちは、生まれた時から豊かなセクシャリティ（人を惹きつける魅力）を持っています。

以前のシリーズでも書きましたが、

赤ちゃんが泣いたり笑ったりするだけで人々は癒されますし

思春期を迎えた学生が高校野球や高校サッカーで全力を出して試合する姿や

反抗期の子供が親や先生に悪い態度で反抗する姿（笑）は、とってもエネルギッシュで目を引きます。

ポジティブ・ネガティブに関わらず、まっすぐに表現された生命エネルギーに、人はとても惹きつけられるんですよね。

＊

もちろん、大人になっても魅力的な人たちはいます。

例えば、オリンピック。

私たちが心動かされるのは、彼らがスポーツ競技を通してセクシャリティ（自分の魅力）を遺憾無く発揮しているから。

例えば、何かを作る職人や芸術家と呼ばれる人たち。

作品を通してその人の感性に触れることで、工場で機械的に作ったものとは違う独特の色気を感じ取ることができます。

上記は分かりやすいものを例に挙げたけれど、

別に大きなことを成し遂げなくとも、好きなことに没頭しているだけでその人のセクシャリティは発揮されます。

＊

自分に置き換えると信じ難いことかもしれません。

でも、ちょっと想像してみてほしいのですが、

友達が〝好きな人〟や〝ハマっている趣味〟の話をしている時って、とっても楽しそうでキラキラと魅力的に感じませんか？

ということはあなただって。

ちょっとした瞬間に、本来の魅力や美しさが解放されているのです。

＊

◆魅力的になりたい私と、魅力的になるのを怖れる私

自分の〝好き・嫌い〟に正直に生きる。

自分の〝快・不快〟を意識して過ごす。

カウンセリングでは〝制限を外す〟なんて表現をすることもあります。

文字にしてしまえばとってもシンプルなことなのですが、私たちはここで行き詰まります。

子供時代のわたしたちは、両親や兄弟、友人との関係性を保つため、自分らしさや自分の魅力を抑えることで解決しようと頑張ることがあります。

「いい子にしていればお母さんが笑ってくれる」

「私がこれを言ったら負担になるのでは？」

「相手はきっと私にこう動いてほしいんじゃないのかな…」

などと、賢さゆえ先回りして気を遣うようになり、自分らしさに蓋をしてしまうことがありませんでしたか？

それでその場がうまくおさまると、そういったコミュニケーションを良しとするようになります。

そして同時に、自分らしく振る舞うことが「よくないこと」だと認識してしまうのです。（それは誤解なのですが）

自分のありのままを表現したら批判される・嫉妬されるという思いを抱えてしまうのですね。

→ここで、自分には価値がないと思う度合いが強ければ、嫉妬する側に回ったりもします。

＊

また、争いごとを好まない人は

「嫉妬なんて醜いことはしない」「比較競争はしない」という【裏の競争】をしていることもあります。

＊

カウンセリングで嫉妬にまつわる話を伺っていると、

自制心が強い人ほど嫉妬の感情に悩んでいるように感じます。

でも、色々と経てきて思うのは「嫉妬の感情にいいも悪いもない」ということ。

嫉妬「する」・「される」に関わらず、

嫉妬の感情を嫌うと魅力を発揮することに抵抗感が出てしまいます。

結局私たちは、「自分のドロドロとした感情を許せない」とか「価値のない自分を許せない」ということに苦しんでいるのかもしれません。