こんにちは！
心理カウンセラー／心理学講師の
桐山慶子（ケイティ）です。
今回は、クローズドのコミュニティでカウンセラー向けに書いている記事を転載します。
カウンセリングのテクニックではありますが、
サービス業や対人援助職の方にも応用できるところがあるかもしれません。
参考にしていただけたら幸いです♪
◆カウンセラーが伝えたことを、本当に受け取れなかったのか？
カウンセリングをしていると「価値を受け取って欲しいのに受け取ってもらえなかった」「話を逸らされてしまった」などと感じることがあるかもしれません。
それは、果たして本当に受け取ってもらえなかったのでしょうか。
実は、カウンセラー側から見て「受け取れてないように見えているだけ」の場合があります。
リアクションが元々薄いタイプや、素直に受け取るのが恥ずかしいタイプの人
めちゃくちゃ遠慮しぃな人
「でもでも」と抵抗を示すタイプの人などは、
全然受け取ってないように見えて、実は１人になった時にジワジワ受け取ってるパターンもあります。
「受け取る時はこういうリアクションになるだろう」というのはカウンセラー側も自分の経験を投影するので気をつけたいところです。
＊
また、受け取ってもらえなかった（と見えた）時に、カウンセラー側が感じやすいものとしては
【焦り】【不安】【自信のなさ】【〜べき思考】
【役に立てなかった罪悪感・無価値感】【クライアントへの怒り】などがあるかと思います。
そういう気持ちを感じたときは自分に意識が向いてしまってる状態なので、その都度クライアントさんに意識を向け直すようにするといいと思います。
（キリヤマも今でもあります。普通に起こることですので、無くそうとせず対処するという意識が大切です。）
色々書きましたが、「目の前のクライアントさんはどんな〝反応パターン〟を持っているんだろう？」という意識を頭の片隅に置いておくと良いですよ〜！
◆セリフにして呼びかけることで冷めるタイプの人もいる
イメージワークでは、クライアントさんに要所要所で言葉を声に出していただきます。
この時、自分で自分に呼びかけてることに急に冷静になって、スンとしちゃう場合があります。
自立的な人に多いかもしれません。
イメージワークをするにあたって、もし感情を感じてもらいたいのであれば、
【声に出す】のと、【声に出さないでイメージの中で伝えてもらう】のと、両方試してみてしっくりくる方でやってみてもいいかもしれません。
※本当は声に出してもらう方が効果は高いのですが、冷静なタイプのクライアントさんをその気にさせるほどの力がない場合は難しいかなと（キリヤマは）思っています。
場をコントロールできる力／説得力／自信／相手を信頼する力／権威性など出てくると、できるようになってくるイメージです。
◆繰り返し声に出すことで感情を開いていくテクニック
先ほど「自分で自分に呼びかけてることに急に冷静になって、スンとしちゃう場合がある」
…と書きましたが、実はこの先があります。
イメージワークの終盤（一番大事な局面）で使うことが多いのですが、
【言葉に出してもらったことを繰り返して言ってもらう】というテクニックがあります。
＊
例えば、とてもしんどい状況にあるにも関わらず、人で抱え込んでしまうクライアントさん。
そんな場合に、カウンセリングの中で「助けて」とご本人に声に出してもらうというアプローチがあります。
それを例に解説すると
１回目の「助けて」は感情があまりこもらず、他人事な感じ。
（言い慣れてないし、感情出すのは恥ずかしいしで自分の感情が出てこないようコントロールしている）
言い終わったら再び、「助けて」と行ってもらいます。
２回、３回とその言葉を繰り返すうちに助けて欲しかった自分の感覚が戻ってきて、コントロールが外れて、それまで抑えていた感情が出てくる…みたいな展開になります。
クライアントさんの抑圧しているものが何なのか？によってこの言ってもらうセリフが変わってきます。
◆助けを求める・負けを認める系のセリフ「助けて」「疲れた」「寂しい」「もうできません」etc…
◆言えなかったことを言ってもらう系のセリフ「本当はイヤだった」「ずっと辛かった」etc…
◆自分の欲しいものにコミットする系のセリフ
「私は赤ちゃんを産みたい」「全部手に入れたい」「別れたくない」etc…
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「助けて」と言ってもらうアプローチは、何を隠そうキリヤマ自身が過去に体験して大号泣した…という過去があります。
あなたにも無意識のうちに禁止している言葉やルールは、ありませんか？
それを口に出してみることで、感情が解放されてとてもスッキリすることがありますよ^^
どうぞ参考にしてみてくださいね！
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