この記事はキリヤマと夫が険悪になった時、失敗例も含めてどうコミュニケーションを取っているのかについて書かれています。
ケンカは「避ける」よりも「どうやって和解していくのか」のリカバリープロセスを学ぶべし!
絆の深め方について実例付きで解説していきます。
みなさん、こんにちは!
カウンセラー/セミナー講師の
桐山慶子(ケイティ)です!!
急に涼しくなって着るものに困っている今日この頃。みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
寒がりなキリヤマはモコモコベストを身に纏い、日々背中に汗かきまくってるよ。(=着るものを間違えてる)
*
さて、本日は…日頃パートナーシップのコミュニケーションを教えている立場でもあるキリヤマが、
夫とどんな風にケンカをして、どうやって仲直りしているのか?
という話を赤裸々に公開したいと思います。
※夫は「仕事に生かせるなら夫婦のエピソードを公開してOK!」と言ってくれる神旦那さまです。
では、早速どうぞ!
◆ドリアが食べたい夫と、ドリアを作りたくなかった妻
どうしてケンカになったか、見出しで説明が終わった。笑
(ってことで、さっさと結論に行きたい人は次の見出しに飛んでくれて大丈夫w)
夫婦って、しょうもないことで本気のケンカに発展するよね。
今回の火種は夕食のドリアでした。
夫とキリヤマのすれ違い
「久しぶりに慶子が作るドリアが食べたいなぁ…」
夫がそうポソッとつぶやくから、作ってあげようという気持ちになったキリヤマ。
「今日はもう別のものを作っちゃったから、明日仕事を早めに終わらせて作るね。」
そう返事をした。
突然リクエストされるのは困るけど、こうして事前に言ってくれれば心の準備ができるので助かる。
*
だがしかし。
翌日、仕事を早く終わらせるつもりが、私の要領の悪さから予定より1時間も長引いてしまった。
「うーん、ドリア作るって言ってたけど、やっぱり今日はめんどくさいな」
とりあえず、
有給で家にいる夫にジャブを打ってみよう。
キリヤマは夫に
「おつかれさま!ドリアは別の日でもいいよ!」
って返してほしかったんですよ。
(けど、文面を改めて見返すとこれじゃ伝わるはずないな!笑)
*
いいですか、みなさん。
相手の機嫌を損ねることを極度に怖れると、
人はものすごく遠回しな言い方をして様子を伺います。
これは、婉曲レベル1000くらいあるよ。エスパーじゃないと気がつけないぜ。
(きっと楽しみにしているんだろうな。
もう彼のお腹はドリアの気持ちになってるんだろうなぁ…)
そんな風に想像したキリヤマは手抜きすることを諦めて 彼に喜んでもらいたくて
ドリアを作ることに偽のコミット(あくまでも偽)をしたわけです。
そうやって「本当は作りたくないよー!」と思っている自分の心の声を見なかったことにしました。
武闘派女子の得意技
【 私がガマンすれば丸くおさまるし!の術 】を使ったのです。
今回は、全然丸くおさまらなかった!
しかしですね、自分が引き受けて丸くおさまることが毎回続くとは限りません。
キリヤマはドリアの材料を買いに、スーパーに買い物に行かねばなりませんでした。
「ついでだから、夫にも買うもの聞いとこう」
↑↑↑ここで、どうしてそんなことを思ってしまったのか!!!!!
犠牲心を丸出しで買い物をしている妻。そんなことなど知らぬ夫は、電話の向こうで軽やかにこう答えます。
「パルム!パルム食べたいなぁ〜♪」
(よりによって冷凍品かよ…)
※スーパーから自宅まで徒歩13分
「えっパルムか…。仕事帰りだからパソコンも持ってるし、荷物多くなるから冷凍品は買えないよ〜!」
と言いつつ、パルム(箱)をお買い物カゴに入れるキリヤマ。なんてけなげな… ←自分で言うな
っていうか、余裕がないのに、なぜ夫に聞いたのさ。
この辺からポンコツが露呈し始めている。
しかも息子(6歳)にもアイス買ってあげたいなと思って、パピコのファミリーボックスにも手を伸ばした。
いやいや、余裕がないのに、なぜ箱をチョイスした?
日頃の習慣って怖い。
自分の予定通りに事が運ばなくてイライラ
不運はさらに続きます。
スーパーからの買い物を終えて帰宅したので、荷物をしまってもらおうと玄関から夫を呼ぶ。
(夫に荷物を渡して、靴を脱がずに保育園にお迎え行きたい…)
しかしそんな私の願いむなしく、夫はイヤホンしてYouTubeを見ていたようで全く気づかなかったー!涙
もぉ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!
しょうがないので靴を脱いで部屋に入る。
「ただいま」
キリヤマは、気分を損ねると顔がカオナシみたいになります。(無表情になる)
「タダイマ…」
「玄関カラ呼ンダノニ…」
「オ迎エ行ッテクル…」
この3言を残して、再び扉の向こうへスーっと消えていくカオナシ キリヤマ。
*
そして、ダメ押し…
息子を迎えに行ったら、同じマンションで仲良しのHくんママと時間が被ってしもうた。
彼ら、公園で遊び始めた。終わった。ちーん。
今日は何もうまくゆかぬ…。
ちーん…
それでもドリアを作る意地っ張りな女、キリヤマ
どう考えても不機嫌な妻。
夫目線では、LINEでは普通だったのに買い物から帰宅して急に機嫌が悪くなった。(ように見える)
お迎えに行ったら、さらに機嫌が悪くなっている。
よく分からないものの、察しがいいタイプの人なので私に気を遣ってくれた神様のような夫。
「ドリア作るの、無理しなくていいよ」
(進化形)
「いや、作るって言ったし、ダイジョウブ…」(もうやけくそ)
無言で夫に背を向けて調理をするキリヤマ。元管理栄養士なので、作業自体は早い。
無心で作っていたら、すごい量のドリアが出来上がった。
トースターの中でチーズに焦げ目がついていく。
その巨大ドリアを見ながら思う…
(進化形)
「これ食べて、しばらくドリアはいらないってなればいいのに…」
↑無意識に呪いをかけるキリヤマ
このあと、大量のドリアを気を遣いつつ食べた夫。
でもドリアってすぐお腹いっぱいになるじゃん。
到底完食できない量を出してるのよ。
さすがの私も酷いことしてるなという自覚はあったので、残せばいいよって言ったの。
でも私の目の前で苦しそうに食べ続けやがって…
そこで夫婦のゴングが鳴ったよね。(以下自粛)
息子は瞬時に空気を読んで静かにしていました。
【ドリアが食べたい夫と、ドリアを作りたくなかった妻】の顛末は以上です。(ながっ)
◆夫の訴え
さて、ここからは双方の訴えをまとめますよっ!
・今日は仕事が休みでゆっくりのんびりしていたのに、帰ってくるなり不機嫌な様子で接してくるから心地良い時間を壊された。非常に不快だった!
・「パルムが欲しい」とは言った。ただ、慶子からのリアクション的に買って帰るのは難しそうな様子だったから、その後「買わなくてもいいよ」とも伝えたじゃん。
・仕事が遅くなったから…と言っているけど、ドリアを作る約束をしていたのに時間調整できなかった慶子の自業自得じゃない?
・不機嫌なのが分かっていたから、せっかく作ってくれた料理を残したら申し訳ないなと思って食べていた。それなのに「多かったら残せばいいじゃん!」と強めに言われてカチンときた!
・八つ当たりしないで自分の機嫌は自分で直して!
夫の訴えがごもっともすぎて、ぐうの音も出ない。
◆キリヤマの言い分
この自分勝手な言い訳の数々を、どうかあなたの反面教師にしてください。
・あなたはいつも「〇〇食べたい」「△△買ってきてほしい」とか簡単にリクエストしてくるけど、夫や息子の好き嫌いが多いせいで私は合わせてばかりである。私だって自分の食べたいものを買いたい!でも買ったら食費がかさむからガマンしているのだ!くそぅ!
・PCの入った重たいカバンを持ったまま、遠回りしてスーパーに寄って買い物…からの一旦帰宅。その時に荷物を玄関に置いて靴を脱ぐことなくそのまま息子のお迎えに行きたかった。パルムも買ってきたから冷凍庫に入れてほしかったのに、呼んだのに気づいてもらえず結局靴を脱ぐことになった!あぁ、効率が悪い!!
・動画を見ていたとはいえ、リビングにいたのになんで私の呼びかけに気づかないんだ!パルム買ってきたのに〜!ムカつく!
・さっさとお迎えを終わらせて料理に取りかかろうと思っていたのに、仲良しのHくん家のお迎えと重なってしまった…。早く帰りたいのに息子の遊びたい気持ちを無視するわけにもいかない。今日は全然自分の思い通りに事が進まない!涙
・目分量で作ったら盛り付けが多くなったドリア。「多いから残していい」って事前に伝えたのに、なんで無理して食べるのか?!私の目の前で苦しそうに食べられるの超イヤなんですけど!
・ごはん食べた後にパルムを食べたいから、残すわけにはいかないって言ってるけどさ…私がドリア作ってる間にすでにパルム食べてましたやん!!
・食後のアイスを食べるのは勝手だが、ドリアを苦しみながらお腹に入れてまでアイスを食べるというこだわりがマジ意味不明。さっきも言ったけど…私がドリア作ってる間にすでにパルム食べてましたやーん!!
なんか色々言い訳していますけど…
私は夫から買うものを制限されたことはないし、効率を求められたことも無理を強いられたこともありません。
・勝手な先回り
・勝手な想像
・ガマンしすぎな思考
が、事を大きくしているだけなんですよ…。
サービス精神は、いい塩梅で使わないとこうして仇となって自分に返ってきます。
文字起こししてみると、夫は被害者でしかない件。笑
ていうか私…
本当は…今日はドリアを作りたくなかったんだよね。
↑本当に言いたかったのはこれだけ
(進化形)
「あ…あ……(ごめん)」
◆私が犠牲しすぎていたことが原因って分かってる…けど…
ゴングが鳴ったそのあとの話に戻りますね。
自業自得だと言うことは分かっている。
キャパを超えて頑張りすぎていた(犠牲していた)ことも分かっている。
今回のケンカは夫への八つ当たり度高めだということも、分かっている。
素直に負けを認めて 「ドリア作りたくない」って言ったらこんなに拗れなかった。
夫の期待に応えられない自分を認めるのがイヤで、意地を張っちゃったせい。
*
でも、自分に落ち度があったということが分かっていたって
私の心は、ムシャクシャしちゃってるんだ。
このムシャクシャは簡単には消えないんだ。
(進化形)
「くそ〜!!ムシャクシャするーーー!!!!!」←心の声
そんな状態で夫から正論でのお叱りを受けて、
私の〝ムシャクシャ〟が行き場を失った。
つらみ。
悔しい。
自己嫌悪に泣きそう…
泣くのバレたくない。悔しい。
さっと移動してお風呂入りながら泣こう。頭も冷やそう(温まるけども)
…
………
結局、私が挙動不審すぎたのか即効で泣いてるのがバレた。
その上、息子が私の様子を見にきて夫に逐一報告するという屈辱…うぬぬ。うぬぬぬ。
◆残ってしまった感情は、正論では片付かない
日頃の私はかなり温厚なのです。
でも結局、今回は翌日の夜まで引きずってしまいました。あぁお恥ずかしい。
私の〝ムシャクシャ〟が行き場を失った。
って書きましたけど、
この残ってしまった感情は、正論では片付かないのです。
自分で感じ尽くさないと消えてくれない。
夫に感情をぶつけたり、お酒を呑んだり買い物でストレス発散したり。
そういったことで一旦は気持ちがおさまったとしても、少しずつワインの澱のように溜まっていって、またいずれ爆発を起こします。
日常では自分のパターンって無意識にやっているから気付きにくいけど、大概揉めるきっかけは似ているのです。
カウンセリング や グループセッションは、こういう溜まってしまった感情を安全に整理するのに最適な場所なんですよね!
(カウンセラーとは思えない説得力のなさにびっくりする)
◆で、どう着地したのか?
夫は男性にしてはめずらしく、自分が悪いと思ったら「ごめんね」と謝ってくれる人です。
罪悪感が強まるので謝りたがらない人が多い中、人間ができている!
(かくいう私は、できるだけごめんを言いたくない ←おい)
今回は私にだいぶ非があったにも関わらず
「慶子のイヤなことをしてごめんね」って謝ってくれました。
が解けた人
「私の方が酷いことをしているのに、ありがとうすぎる!」
「ちなみに…悪くない立場だったのにどうして謝れるの?」
「そこに愛はあるのかい?(ドヤ)」
なんか名言ドヤってきた。笑
でも許す。そのユーモアが私のトゲトゲしい心を丸くしてくれたから。
(自分のことを棚に上げて許す側になっている妻w)
ちなみに、キリヤマが心を動かされた出来事がもうひとつありました。
「これで呑みにでも行ってきなよ^^!」
1万円くれた!!!!!
思わずニヤついてしまったではないか!!!!!
お金大好き(イメージ図)
…え?感情の処理?
お金があれば大抵の感情はスッキリできるんだぜ(だからそれは一時的にな!!)
*
ケンカの結末がゲスすぎてフォロワーが激減したらどうしよう。
でも、綺麗事ばかりじゃ人間楽しくないですからね。
腹黒い自分も、ダサい自分も愛してあげましょう!!
夫には今度、余裕のある時に
「愛情たっぷりご機嫌ドリア」を作ってあげようと思います!(それはそれで怖い?)
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ちなみに私がお金をもらってニヤつきを隠せなかったために
ゲラゲラ笑われて仲直りできました。
ふたりで笑えたら怒りは消えちゃうんだよね。イライラしてるとそれが難しいのだけれどね。
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パートナーシップの醍醐味は、近い距離感でいろんな感情を感じられること。
違う価値観を交換し合うからこそ、飽きずに絆を太くしていけるんですよ〜。
もしパートナーと上手に話し合えないなぁという時は、いつでも相談に来てくださいね!
一緒に解決の糸口見つけましょう〜!
これからも、素敵パートナーシップに精進して参りまーす!
最後までお読みいただきありがとうございました^^
この記事が、あなたのコミュニケーションのヒントになっていたら幸いです♪
ではまたね〜!
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