小さい頃の傷つきの癒し方〜自分の中にある矛盾やジャッジも許し、認める〜【ココロノマルシェ・お悩み相談】

お悩み相談

人生の節目を迎えると、ふと小さい頃の気持ちが思い出されることがあります。

嬉しさや寂しさ、怒りや感謝など、いろいろな想いが同時にあっても大丈夫。それはとても自然なことです。

大切なのは「そう感じていたんだね」と、ひとつひとつの気持ちに寄り添ってあげること。

そうすることで心は少しずつ癒され、家族や大切な人との関係もやわらかく整っていきます。

焦らず、自分の心とやさしく対話していきましょう。

こんにちは!
心理カウンセラー/心理学講師の
桐山慶子(ケイティ)です。

本日は「ココロノマルシェ」にいただいたご相談にお答えしていきます。

ココロノマルシェとは…
根本裕幸カウンセラーの「お弟子卒業生」たちが、みなさんから寄せられたお悩みを受け付けている掲示板です。
無料ですのでよかったらご利用くださいね。

ちるさん、ご相談ありがとうございます。

文章から、お子さんを迎える準備の中で「自分の心の整理」を真剣に向き合おうとしていることや、ちるさんの慈愛深さが伝わってきました。

すでに他のカウンセラーからも回答が来ているかと思いますが、遅ればせながら桐山から回答させていただきますね。

◆「幼少期の気持ち」をなぜ今感じるのか

まず、大人になってから昔の感情があふれ出すことは自然なことです。

特に、結婚や妊娠・出産といった人生の節目は、自分の「原点」である親や家族との関係を思い起こしやすい時期でもあります。

ちるさんの場合、それもあって過去の思いが再び心に浮かぶ機会が増えたのかもしれませんね。


大人になった今も、形を変えていろんな出来事になって自分の前に現れてると感じる機会が増えてきました。

とのことですが、

機会が増えてきているのは、

「この感情を癒すタイミングですよ」と教えてくれているサインとして見ることができます。

◆抑え込んできた感情を「1つ1つ」見つめる

これまで「祖父母も時代のせいだから」「もっとひどい環境の人もいるから」と、理屈で自分を納得させてきたのは、当時を生き抜くためには必要なことだったと思います。

でも、同時にそのとき抱いた「怖かった」「悲しかった」「お母さんに甘えたかった」「お父さんに守ってほしかった」「姉に優しくできなかったことが苦しい」など…

こうしたちるさん自身の気持ちは、後回しにするしかなかったのではないかなぁと思います。

ちるさんはこれまでに心の向き合いをされてきているとのことなので、すでにご存知かもしれませんが、

過去の未消化の感情は、抑え込んでも消えることはなく、

心の奥に積み重なっていきます。

ちるさんが今まさに感じている「嫌悪感」や「罪悪感」は、その積み重ねが大人になった今の出来事を通して顔を出している状態です。

だからまずは、出てきた感情を「こんな気持ちがあったんだね」と1つ1つ自分自身で受け止めてあげることが大切です。

◆「両親や姉、祖父母」への気持ちの整理

ちるさんの文章からは、両親や姉、祖父母に対してさまざまな感情が入り混じっていることが伝わってきます。

どれもちるさんの正直な気持ちかと思います。

ここで大事なのは、感情を「良いか悪いか」でジャッジしないことです。

祖父母に対して責めたい気持ちがありつつも、

それを感じてしまう自分がどこかクズで損得でしか人を見れない人間なのではないかと
自分のことも責める気持ちがある

姉への感謝がありつつも

母の方が良かったから抵抗していた、姉に申し訳ないという気持ちがある

父に対するもっと守ってほしかったという怒りがありつつも

父からも愛されたかったという想いもある

こんな風に、相反するような感情が同居しているのではないでしょうか。

感情は綺麗に割り切れないことも多いので

紙に書き出すなどして1つ1つを整理していきます。

「嫌ってもいい」
「怒ってもいい」
「寂しいって泣いてもいい」
「矛盾していてもいい」
「嫌いと好きが混ざっていても大丈夫」

そんな風に

自分の中で1つ1つの気持ちを認め、許してあげることが

感情解放につながっていきます。

カウンセリングであれば、ここでイメージワークをすることもあります。

過去の自分に対して、大人のちるさんが優しく寄り添いの言葉をかけてあげるようなイメージを持つことで、過去の癒されなかった感情が昇華されていきます。

◆「パートナーとの関係」に影響していること

ちるさんはご相談の中で「夫にもっとちゃんとしてよ!と思ってしまう」と書かれていましたね。

これは父に対しての未消化の感情が影響しているからだって気づけているのはとても素晴らしいことだと思います。

なかなかそこに気がつける人は少ないものです。

過去、父に頼りたかった「小さなちるさん」の想いがそこに表れているのかもしれませんね。

その気づきがあることで、「これは夫に対してだけの気持ちじゃないな」と一歩距離を取って見ることができるかと思います。

一方で、お父様に対しての感情が影響しつつも、

夫に対してちゃんとしてほしい気持ちがあるのも事実かもしれません。

特に妊娠中の今は、気持ちが不安定になりやすいですからね^^

さて、ちるさんがお父様やパートナーに対して「ちゃんとしてほしかった時」ってどんな場面だったでしょうか。

  • 「父」に対して感じた過去のこと
  • 「夫」に対して感じた時のこと

分けて紙に書き出してみると、俯瞰で見れて整理しやすいのではと思います。

ちなみに、「ちゃんとしてよ!」と思ってしまうこと自体は悪いことではありません。

そこには、ちるさんの大切な気持ちが隠されているからです。

何に傷ついているのか?

どんな風に行動して欲しいのか

どうしたら安心できるのか etc…


具体的にどうして欲しいのかという所まで落とし込めると、

ちゃんとしてよ!という〝憤り〟ではなく

「〇〇して欲しい」「〇〇だったら嬉しい」という〝願い〟に変わっていきます。

そのちるさんの願いを叶えるかどうかの選択権は相手にあるので、絶対に叶えてもらえる保証はありませんが、

まずはちるさん自身が

「ちゃんとして欲しい」の内側に何を感じているのか?

知っておくことが大切です。

(それでも「ちゃんとしてよ!」が強い場合は、お恨み帳でたくさん怒りを発散させてから取り組むようにしてみてくださいね)

◆ 最後に

ちるさんは、自分の内面をとても丁寧に言葉にされていて、心の回復力をしっかり持っている方だと思います。

未消化の感情を「無かったこと」にせず、こうして見つめ直していることは、これから生まれてくるお子さんとの関係性にもいい影響を与えてくれるのではないでしょうか。

周囲に対して「ちゃんとして欲しい!」という気持ちが強いと、自分自身にもちゃんとしなくちゃという気持ちを抱いてしまうかもしれません。

(私がそのタイプなので、偉そうなことは言えないのですが^^;)

どうか焦らず、少しずつで大丈夫です。心はゆっくり時間をかけて癒えていきます。

お子さんが生まれたら、新たな心境の変化などもあるかもしれません。

その時はまた私たちにお話を聞かせてくださいね。

ちるさんとご家族の幸せを
心より祈っております!

キリヤマからの回答はいかがでしたでしょうか。

この記事に関するご感想や新たな質問など、こちらでいつでもお待ちしております^^

また、もし腰を据えて自分を変えるぞ!と思った場合は

個人セッションにいらしてくださったら全力でサポートさせていただきますね!

長くなりましたが、最後までお読みくださりありがとうございました!!

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